英語は「習慣」で決まる
「英語を毎日やろうと思っても、三日坊主で終わってしまう…」
「やる気が出る日と出ない日があって勉強が続かない」
高校生であれば、こんな悩みを持ったことが一度はあるはずです。特に英語は受験の最重要科目なのに、単語や文法の暗記は退屈に感じがち。結果として「やらなきゃいけないのはわかってるけど続かない」という状態になってしまいます。
でも安心してください。英語学習は才能ではなく「習慣」で決まります。どんなに忙しい高校生でも、正しい工夫をすれば毎日続けることは可能です。この記事では、英語学習を習慣化するための具体的な方法と、学年別のおすすめメニュー、さらに習慣化に成功した先輩たちの体験談を紹介します。
なぜ英語学習の習慣化が難しいのか?
英語を続けられない原因には共通点があります。
1. 目標が漠然としている
「英語を頑張る」「成績を上げたい」などの抽象的な目標は行動に結びつきにくいものです。例えば「1日10分単語帳をやる」のように、具体的な行動目標に変えることが必要です。
2. 勉強が作業化してつまらない
単語をただ眺める、問題を機械的に解く。これでは達成感もなく、続けるモチベーションが湧きません。少しでも「できた!」を感じられる工夫が大切です。
3. 誘惑が多い
スマホ、部活、友達との予定。やらなきゃと思っていても、他のことに気を取られて後回しにしてしまうのは自然なことです。逆に言えば、習慣化の工夫次第で解決できます。
👉 習慣化の鍵は「小さな成功体験を積み重ねること」です。
英語学習を習慣化する5つのコツ
コツ1:小さなステップに分ける
最初から「毎日1時間やろう」とすると挫折の原因になります。
まずは「毎日5分」でOK。
✅ 例
- 単語帳を1日5単語だけ覚える
- 教科書の英文を1段落だけ音読する
「これならできる」という感覚が継続の第一歩です。小さく始めれば、自然に勉強時間は増えていきます。
コツ2:時間と場所を固定する
「勉強する時間と場所」を決めてしまうと、習慣は一気に定着します。
✅ 例
- 夜10時になったら机に座る
- 学校から帰ったらカフェで単語帳を開く
- 朝ごはんの後に10分だけリスニングを聞く
毎日の生活に「英語」を組み込むと、勉強が“特別なこと”ではなく“当たり前のこと”に変わります。
コツ3:勉強の記録をつける
「勉強の見える化」は強力なモチベーションになります。
✅ 方法
- 単語帳にチェックマークを入れる
- 学習時間をアプリで記録し、グラフで確認する
- カレンダーに「英語○分」と書いて貼る
大切なのは「シンプルに続けられる形」でやること。面倒な記録は習慣化の妨げになります。
コツ4:仲間とシェアする
勉強は一人だとついサボってしまいますが、「仲間に報告する仕組み」があると続けやすいです。
✅ 例
- 友達と「今日やったこと」をLINEで送り合う
- SNSに「今日の勉強ログ」を投稿する
- 家族に「単語30語やったら報告する」と宣言する
誰かに見てもらうだけで、やめにくくなります。これが習慣化を支える力になります。
コツ5:ごほうびルールを作る
「勉強をやったら楽しみが待っている」と思うと、続けやすくなります。
✅ 例
- 単語帳を30分やったらYouTubeを10分観る
- 模試勉強を終えたら好きなお菓子を食べる
- 1週間続けられたら新しい文房具を買う
ごほうびは「勉強の後につける」ことが大切です。これで脳が「英語=ちょっと楽しい」と認識するようになります。
学年別:英語学習を習慣化する具体的メニュー
高校1年生:基礎固めの習慣をつくる
- 単語帳:毎日15分(1日10〜20語)
- 音読:教科書を1日5分音読
- 文法:週3回、問題集を見開き2ページ
👉 習慣化のコツ
「寝る前に単語」「通学中に音声を聞く」など、生活に自然に組み込むことが大事です。
高校2年生:応用力とリスニングを加える
- 長文読解:1日1題(300〜500語)
- リスニング:毎日10分(英検2級や共通テスト形式)
- 英作文:週2回、80〜100語の意見文
- 単語復習:高1で覚えた語彙を繰り返す
👉 習慣化のコツ
- 「毎晩30分は長文」とルーティン化
- リスニングは通学中の“耳トレ”で無理なく続ける
高校3年生:実戦演習を習慣に
- 共通テスト過去問:1日1題リーディング(時間制限あり)
- 英作文・要約:週3回(120語以上の自由英作文)
- リスニング:毎日15分(共通テスト・大学別対策)
- 語彙強化:頻出単語帳を仕上げる
👉 習慣化のコツ
- 過去問は「夜9時〜10時に必ず解く」と固定
- 英作文は「火・木・土」と曜日で習慣にする
- 模試や過去問の弱点を日曜に必ず復習するサイクルを作る
習慣化に成功したモデル体験談
Aさん(高1):毎日5分から始めて語彙力アップ
Aさんは英語が苦手で「単語帳を開くのも嫌」と感じていました。
先生に勧められ「1日5分だけ」と決めて寝る前に単語を開く習慣を始めたところ、半年で英検2級の単語問題に合格ラインで到達。本人は「少しずつでも続ければ力になる」と実感しました。
Bさん(高2):夜10時ルーティンで模試偏差値UP
部活で忙しいBさんは勉強時間が取れませんでしたが、「夜10時に机に座る」だけを習慣にしました。すると自然に長文を毎晩解くようになり、半年で模試の偏差値が5ポイントアップ。本人は「習慣の力ってすごい」と話しています。
Cさん(高3):英作文を週2回続けて共通テスト8割突破
自由英作文が苦手だったCさんは「週2回だけ必ず書く」と決めて実践。最初は80語程度から始め、徐々に120語の本格的な自由英作文へ。数か月後には共通テスト英語で8割を突破し、「苦手が得点源になった」と自信を持てるようになりました。
まとめ:英語学習は「小さな工夫」で続けられる
- 英語学習は「一度のやる気」ではなく「毎日の習慣」で決まる
- 習慣化のコツは「小さく始める」「時間と場所を固定する」「仲間やごほうびで工夫する」
- 学年に応じて「基礎 → 応用 → 実戦」と段階的に積み上げる
毎日コツコツと続けることで、確実に力が伸びていきます。
「英語を勉強すること」が生活の一部になったとき、受験や英検合格は自然と手の届くものになります。
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