音読 vs シャドーイング
リスニング力を上げたいときに、よく耳にする「音読」と「シャドーイング」。
どちらが効果的なの?と悩む高校生も多いでしょう。
実はこの2つはライバルではなく、リスニングを伸ばす最強コンビです。
1.音読とは?リスニングの土台をつくる練習
音読とは、英文を声に出して読むトレーニングのこと。
ただ読むだけでなく、「正しい発音・アクセント・意味理解」を意識しながら行うのがポイントです。
- 📖 目と耳で英文を確認しながら読む
- 🗣 発音・リズム・イントネーションを体にしみ込ませる
- 💡 「自分の口で再現できる=聞き取れるようになる」
POINT: 音読は「英語を音として理解する力」を育てるトレーニング。
聞こえた音を頭の中で文構造と意味に結びつけられるようになります。
2.シャドーイングとは?実戦型リスニングの仕上げ
シャドーイングとは、流れる音声の少し後を追いかけながら同時に発音するトレーニング。
ネイティブのスピード・抑揚・リズムを体で覚える実戦的な練習です。
- 🎧 音声を聞きながら0.5秒遅れて発音
- 🧠 聞きながら話すことで、理解処理のスピードを上げる
- 💪 共通テスト・英検リスニングの「速さ慣れ」に最適
POINT: シャドーイングは「聞き取る力+即時反応力」を鍛える練習。
音読で作った基礎の上に積み上げることで、効果が最大化します。
3.音読とシャドーイングの違いを比較
項目 | 音読 | シャドーイング |
---|---|---|
目的 | 正しい発音と理解の定着 | スピード処理と音の再現 |
音声の使い方 | 自分で読む(または音声に合わせて) | 音声の後を追って発音 |
難易度 | 初級〜中級向け | 中級〜上級向け |
おすすめタイミング | リスニング練習の最初期 | 音読で基礎を固めた後 |
主な効果 | 正しい音・リズムの習得 | 処理速度・集中力アップ |
4.最も効果的なのは「音読 → シャドーイング」の順番
多くの生徒がいきなりシャドーイングから始めて挫折します。
しかし、まず音読で正しい音をインプットし、次にシャドーイングでアウトプットすることで、確実にリスニング力が伸びます。
- Step1:スクリプトを見ながら音読(発音確認)
- Step2:音声を聞きながら音読(リズム合わせ)
- Step3:スクリプトなしでシャドーイング(実戦練習)
📘おすすめ練習法:
英検・共通テストの過去問音声を使い、
「音読3回 → シャドーイング2回 → 聞き直し1回」のループを毎日15分続けてみましょう。
5.まとめ|音読とシャドーイングは“セット”で使う
音読=基礎の土台、シャドーイング=実戦の応用。
この2つを交互に行うことで、「聞ける」「理解できる」「話せる」の3拍子がそろいます。
🎯まとめ:
音読で英語のリズムを体に入れ、シャドーイングで本番力を磨く。
これが高校英語リスニング上達の最短ルートです。
次回の記事では、共通テストリスニングで高得点を取る時間配分と先読みテクニックを解説します。
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▶ 次に読む:共通テストリスニングで高得点を取る時間配分と先読みテクニック

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