高校英語リーディング|速読と精読の使い分けで読解力アップ!
高校英語のリーディングで「読むのが遅い」「内容が頭に入らない」と感じていませんか?その原因、多くの場合は速読と精読のバランスが取れていないことにあります。本記事では、共通テスト〜大学入試まで使える速読&精読の違いと実戦的な使い分けを、専門講師がわかりやすく解説します。
1. 速読と精読の違いをサクッと理解
速読(Speed Reading):文全体の意味をざっくりつかむ。キーワードや接続詞を拾い、全体像や流れを素早く把握する読み方。
精読(Careful Reading):文構造・文法・語彙を正確に読み解く。S/V・修飾関係・代名詞の照合まで丁寧に確認し、根拠を一文単位で特定する読み方。
| 読み方 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 速読 | スピード重視・全体をざっくり把握 | 共通テスト・模試・要旨把握・段落構成 |
| 精読 | 正確さ重視・構文と語彙を丁寧に確認 | 大学入試2次・内容一致の根拠取り・空所補充 |
2. どちらが大事?メリットと注意点
- 速読メリット:全体像を短時間でつかめる/時間制限に強い
- 速読の注意:細部の取りこぼしや誤読に注意
- 精読メリット:正確な理解・語彙/文法力が伸びる
- 精読の注意:時間がかかるため配点と優先順位の見極め必須
3. 共通テスト・入試での使い分け例
共通テストは時間との勝負。まずは速読で全体を把握し、設問で指定された箇所だけを精読します。一方で、国公立二次や私大では、設問が深くなるほど精読で根拠を取る力が重要になります。
- 要旨・段落構成:速読で流れ→結論文を確認
- 内容一致:速読で段落位置→該当文は精読で根拠確定
- 指示語:前後1〜2文の短距離精読で照合
- 空所補充:空欄前後を精読+接続詞の流れ(因果・対比・追加)
4. 速読&精読を両立する練習メニュー
- ① 二段読み:同じ本文を「速読 → 精読 → 速読」で読む(1回目で流れ、2回目で構文、3回目でスピード定着)
- ② タイムトライアル:2〜3分で要点を3行に要約(段落の最初・最後の文に注目)
- ③ 精読ノート:S/V・修飾・言い換え・接続詞をメモし、根拠文を一文で再現
5. 時間配分の目安(共通テスト想定)
- 設問先読み:各大問 30〜45秒
- 本文初読(速読):大問あたり 4〜6分
- 根拠確認(精読):大問あたり 2〜3分
- 見直し:1〜2分(難問は後回し)
6. まとめ:読む目的で切り替えよう
リーディングは「全部精読」でも「全部速読」でもなく、読む目的に合わせて切り替えるのが正解。全体把握は速読、根拠確定は精読。これができると、スピードも正確さも同時に伸びます。
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