高校英語リーディング攻略②｜設問タイプ別の解き方＆読み方のコツ
英語の長文問題を“なんとなく読んで解いている”という人は意外と多いものです。しかし、長文を正確に理解し、安定して点数を取るためには「設問タイプごとの読み方」を身につけることが欠かせません。
今回は、共通テスト・大学入試で頻出する4つの設問タイプ（内容一致・空所補充・指示語・要約問題）の攻略法を、現役英語講師の視点でわかりやすく解説します。
1. 設問タイプを意識することの重要性
英語の長文読解で「読むのに時間が足りない」「答えの根拠が見つからない」という悩みの多くは、設問タイプを意識していないことが原因です。
たとえば、内容一致問題では本文の“どの部分”を読めばよいのか、要約問題では“何を軸に読むのか”が違います。設問タイプに応じて「読む目的」を切り替えるだけで、読解効率と正答率が大きく変わります。
2. 設問タイプ別の攻略法
① 内容一致問題：根拠を探す力を鍛える
もっとも基本的で、最も多くの受験生が失点しやすいタイプです。まず設問文のキーワードに注目し、本文中で「同じ意味・言い換え表現」を探します。
コツ：
・設問文と本文の“同義語”を探す
・文頭・文末・接続詞の後にヒントがあることが多い
・本文中の根拠が必ずある（感覚では解かない）
② 空所補充問題：文脈と論理関係を読む
空欄の前後に注目し、論理の流れ（原因→結果、対比、追加など）を読み取ります。語彙よりも「文の関係性」を意識するのがポイントです。
コツ：
・接続詞（however, therefore, moreover など）をチェック
・空欄前後の主語・動詞の関係を確認
・文構造を理解して、意味のつながりを意識する
③ 指示語問題：“this”や“it”の指す内容を特定する
“this”“that”“it”“they”などの指示語は、読解のカギになります。指示語は必ず具体的な名詞や内容を指しており、文脈をたどれば必ず根拠が見つかります。
コツ：
・直前の文に答えがあることが多い
・代名詞が「単数／複数」かで対象を絞る
・同じ内容を別の言葉で言い換えているケースに注意
④ 要約・主旨問題：段落ごとに要点を整理する
本文の細部にとらわれず、筆者の主張と全体構成をつかむことが重要です。段落ごとに「何について述べているか」を短くまとめる練習をしましょう。
コツ：
・各段落のテーマ文（最初または最後の文）を意識
・結論を示す表現（In conclusion, Therefore など）をマーク
・筆者の“意見”と“事実”を区別して読む
3. 共通テスト・入試での実践法
共通テストでは、問題文を読む前に設問全体を先に確認する「設問先読み」が非常に効果的です。読むべき箇所をあらかじめ意識できるため、時間配分にも余裕が生まれます。
また、設問ごとの“狙い”を把握しておくと、出題者の意図を先読みできるようになります。設問タイプを意識することは、時間短縮だけでなく読解精度の向上にもつながります。
4. 効果的な学習ステップとトレーニング
リーディング力を伸ばすためには、「1回読む」だけでは不十分です。読解の過程を“可視化”し、定着させるためのトレーニングを取り入れましょう。
- ① 一度読んだ後に、本文の構造を自分で書き出す
- ② 設問タイプごとに「読む目的」をメモする
- ③ 同じ文章を2〜3日後にもう一度読む
この繰り返しで、“読む順番・根拠の探し方”が自然と身につきます。
5. 無料配布教材：高校英語リーディング練習ノート
記事内で紹介した5つのコツを実践できる「高校英語リーディング練習ノート」を無料で配布しています。日々の学習記録や構文分析にぜひ活用してください。
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| **記事内構成（h2/h3見出し）** |
**h2：** 共通テストリーディングの傾向と対策
**h2：** 設問タイプ別の解き方（5タイプ総まとめ）
**h3：** 主旨問題のコツ
**h3：** 内容一致問題のコツ
**h3：** 推論問題のコツ
**h3：** 指示語問題のコツ
**h3：** 空所補充問題のコツ
**h2：** 無料配布プリント（ダウンロードはこちら）
**h2：** 関連教材・次のステップ（Vol.3への誘導ボタン）
6. まとめ：設問タイプを意識すれば読む力が変わる
長文読解を「設問タイプ別」に意識することで、読むスピード・正確さ・理解度のすべてが向上します。本文の根拠を探す力を磨き、自分の“読む型”を確立していきましょう。
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