英文法書が多すぎて迷う高校生へ
「英文法の参考書を買おう」と思って本屋に行ったら、ずらっと並んでいてどれを選べばいいかわからない…。
そんな経験をした高校生は多いはずです。
英語学習において文法は土台。文法を理解していないと、長文読解や英作文、リスニングにも大きな影響が出ます。逆に文法をしっかり身につければ、どの分野の成績も安定して伸びます。
しかし、文法書には「基礎向け」「授業補助型」「受験特化型」など様々な種類があり、自分に合った1冊を選ぶのは簡単ではありません。
そこで本記事では、高校生におすすめの英語文法書をレベル別に紹介し、選び方のポイント・比較表・体験談まで詳しくまとめました。
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英文法書を選ぶときのポイント
文法書を選ぶときに大切なのは、次の3つです。
1. 自分のレベルに合っているか
• 英文法がゼロから不安 → 中学レベルに戻れる本
• 高校授業についていきたい → 高校基礎を丁寧に説明してくれる本
• 受験対策をしたい → 入試問題に直結する演習中心の本
「難しい=良い参考書」ではありません。自分の現状に合わせた本を選ぶのが最短ルートです。
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2. 解説がわかりやすいか
• イラストや図解が多いか
• 例文がシンプルでイメージしやすいか
• 日本語での解説が丁寧か
本を開いてみて「自分にとって理解しやすいか」を確認しましょう。レビューや評判も参考になりますが、最終的には自分の感覚が一番の判断基準です。
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3. 1冊を繰り返せるか
どんなに良い文法書でも、1回読んだだけでは身につきません。文法は「繰り返し」で定着します。
• 1冊で基礎から応用までカバーできるか
• 繰り返し演習できる構成になっているか
• 問題の量や解説が「反復に耐える」か
複数の本を中途半端にやるより、1冊をボロボロになるまで使い倒すことが成功の秘訣です。
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レベル別おすすめ英文法書
高1〜基礎固めにおすすめ
『くもんの中学英文法』https://amzn.to/3KcnAcQ
• 対象:高校英語の基礎に不安がある人
• 特徴:中学3年間の英文法を短期間で総復習できる
• おすすめポイント:
• 基礎に抜けがある人に最適
• 英検3級〜準2級対策にも役立つ
👉 「高校に入ったけど文法が全然わからない」と感じたら、まずはここからスタート。
• 対象:文法が苦手な高校生
• 特徴:1項目ごとに完結。イラストや図解が豊富
• おすすめポイント:
• 解説がシンプルで続けやすい
• 定期テスト対策にも効果的
👉 「文法書は難しい」という人でも安心して取り組める1冊。
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高2〜入試基礎におすすめ
• 対象:学校の授業+入試基礎を固めたい人
• 特徴:高校英文法を体系的に整理できる総合文法書
• おすすめポイント:
• 大学受験まで長く使える
• 授業理解の補助にも最適
👉 迷ったらEvergreenを選べば間違いなし。
『Forest』(旧版)
• 対象:入試基礎〜標準レベル
• 特徴:Evergreenの前身で、今も人気が高い
• おすすめポイント:
• 解説が丁寧で安心感がある
• 復習や整理に最適
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高3〜入試仕上げにおすすめ
• 対象:文法・語法問題を演習で固めたい受験生
• 特徴:入試問題をベースにした演習中心
• おすすめポイント:
• 共通テスト・私大対策に直結
• 問題量が豊富
👉 「問題を解きながら覚える」タイプの人に最適。
• 対象:実践的に文法を使えるようにしたい受験生
• 特徴:例文ベースで、文脈で文法を理解できる
• おすすめポイント:
• 英作文や長文にも応用可能
• 丸暗記ではなく実感を伴って学べる
• 対象:段階的に力を伸ばしたい人
• おすすめポイント:
• 自分のレベルに合わせて選べる
• 志望校レベルに合わせて使える
レベル | 書名 | 対象学年・レベル | 特徴 | おすすめポイント |
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基礎固め | くもんの中学英文法 | 高1・基礎に不安がある人 | 中学3年間を総復習できる | 短期間で基礎を立て直せる/英検3級〜準2級対策にも◎ |
基礎固め | 高校英文法をひとつひとつわかりやすく | 高1・文法が苦手な人 | イラストや図解が豊富 | 簡潔な説明で挫折しにくい/定期テスト対策にも使える |
入試基礎 | 総合英語 Evergreen | 高2〜入試基礎 | 総合文法書。辞書的にも使える | 高校英文法を体系的に学べる/大学受験まで長く使える |
入試基礎 | Forest(旧版) | 高2〜標準レベル | Evergreenの前身 | 解説が丁寧で安心感あり/復習・整理に最適 |
入試仕上げ | Next Stage | 高3・受験生 | 入試問題演習型 | 文法・語法・会話表現までカバー/演習量が豊富 |
入試仕上げ | Vintage | 高3・受験生 | 例文ベース | 英作文・長文に応用できる/実践的に学べる |
入試仕上げ | 英文法ポラリス | 高3・受験生 | 段階別に分冊 | レベルに合わせて選べる/直前対策にも◎ |
モデル体験談:文法書で成績を伸ばした高校生たち
Aさん(高1):『ひとつひとつわかりやすく』で基礎を固めた
中学から英文法が苦手で、高1になって授業についていけなくなったAさん。
『高校英文法をひとつひとつわかりやすく。』を毎日少しずつ進めた結果、授業の理解がスムーズになり、定期テストで平均点を超えるようになりました。
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Bさん(高2):『Evergreen』で授業理解がスムーズに
授業で先生の説明が理解できなかったBさんは、『Evergreen』を辞書代わりに活用。授業中や復習で疑問が出るたびに調べる習慣をつけたところ、理解度が大幅にアップし、テストの文法問題でも安定して高得点を取れるようになりました。
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Cさん(高3):『Vintage』をやり込み入試で得点力アップ
模試で文法問題が伸び悩んでいたCさんは、『Vintage』を例文暗唱+問題演習で徹底的にやり込みました。その結果、模試の文法・語法正答率が大幅に上がり、共通テストでも安定して8割を突破。第一志望の大学合格につなげました。
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まとめ
• 英文法書は「自分のレベルに合った1冊」を選ぶのが最重要
• 「解説がわかりやすいか」「繰り返しやすいか」もポイント
• 高1は基礎固め、高2は体系整理、高3は入試仕上げを意識
• たくさん買うより、1冊を徹底的にやり込むことが成功の近道
英文法は受験英語の土台です。自分に合った参考書を選び、今日からコツコツ積み上げていきましょう。
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