高校英語リスニング対策|聞き取れる耳を育てる3ステップ
「英語が聞き取れない…」と感じる高校生は多いですが、実は耳だけの問題ではありません。
リスニング力は「単語・音・理解スピード」の3要素で決まります。
この記事では、英語がスッと入ってくるようになるためのステップを紹介します。
1.リスニングが苦手な3つの原因
- ① 語彙力不足: 単語の意味が分からず、文全体の流れを追えない。
- ② 音の変化(リエゾン・脱落)を知らない: 知っている単語でも、音が変化して聞き取れない。
- ③ 処理速度の遅さ: 聞いて理解するスピードが追いつかない。
まずは「なぜ聞き取れないのか」を明確にし、自分の弱点に合った練習を行いましょう。
2.リスニング対策の3ステップ
Step 1:音のルールを知る(フォニックス・リエゾン)
英語の音は、単語ごとに切れていません。
例:「want to → wanna」「going to → gonna」
このような音のつながりを理解すると、耳が英語のリズムを自然にキャッチできるようになります。
💡練習法: 教科書や過去問の音声を使って、1文ずつ「リピーティング(真似して発音)」を繰り返すのがおすすめ。
Step 2:音読トレーニングで「聞ける耳+話せる口」を育てる
音読はリスニング力を伸ばすうえで、最も効果的な基礎トレーニングです。
声に出して読むことで、発音・イントネーション・理解のスピードが一気に上がります。
- 同じ英文を3回読む(①発音確認 → ②スピード意識 → ③意味理解)
- 自分の音声を録音して、音の抜けや発音をチェック
- 音読 → リピーティング → シャドーイング の順でレベルアップ
📘POINT: 「読む力」と「聞く力」はつながっています。
正しい発音で音読できる=その音を聞き取れるようになる、ということです。
Step 3:本番形式で慣れる(共通テスト・英検など)
共通テスト形式の音声で「先読み」「設問意識」「メモ取り」を練習しましょう。
1回聞いて終わりではなく、スクリプトを確認してもう一度聞くことで確実に伸びます。
3.よく出るリスニング形式と攻略法
出題タイプ | 例 | 攻略ポイント |
---|---|---|
会話文 | 店・学校・旅行など | 最後のセリフが答えになりやすい |
アナウンス | イベント・交通案内 | 数字・日時・場所をメモする |
質問文 | “What does the woman mean?” | 肯定・否定・提案の流れに注目 |
4.1週間で伸ばすリスニング練習プラン
曜日 | 内容 | 時間 | ポイント |
---|---|---|---|
月 | 短文リピート | 15分 | 音の変化に集中 |
火 | 会話文 | 20分 | 登場人物の意図をつかむ |
水 | 音読+録音チェック | 20分 | 自分の発音を確認 |
木 | スクリプト精読 | 15分 | 新出単語をチェック |
金 | シャドーイング | 20分 | イントネーション確認 |
土 | 模擬テスト | 30分 | 本番意識で集中 |
日 | 復習+音読 | 15分 | 定着確認 |
5.まとめ|聞き取れない原因を減らせば誰でも伸びる
英語のリスニング力は「耳」よりも「理解の処理速度」と「音の再現力」がカギです。
音読とシャドーイングを組み合わせ、毎日15分でも続けることで、必ず成果が現れます。
🎯ポイント: 聞き取る練習だけでなく、声に出して「再現する練習」を取り入れることがリスニング上達の近道です。
次回の記事では、「音読 vs シャドーイング」どちらが効果的か? を詳しく比較して解説します。

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