英文法が全然わからない…という悩み
「単語は覚えたのに、文法問題は全然できない」
「授業中に先生が言っていることが理解できない」
「受験が迫っているのに、英文法がぐちゃぐちゃで不安」
こんな悩みを抱えている高校生は多いはずです。
でも安心してください。英文法は才能ではなく、基礎から積み上げれば必ず理解できる科目です。一度「わからない」と感じても、正しい方法で学び直せば必ず克服できます。
この記事では、「英文法がわからない」と悩む高校生のために、ゼロから立て直すための5つの勉強ステップと、実際に克服した先輩たちの体験談を紹介します。
英文法がわからなくなる原因
まずは「なぜ英文法がわからなくなるのか」を整理しましょう。
1. 基礎用語が理解できていない
「主語」「動詞」「時制」などの基本があやふやだと、高校レベルの文法が理解できません。特に中学で学んだ内容を忘れてしまうと、授業についていけなくなります。
2. 丸暗記に頼りすぎている
「この文にはto不定詞が入る」など、形だけを覚えても応用がききません。なぜそうなるのかを理解していないと、問題が少し変わるだけで答えられなくなります。
3. インプットばかりでアウトプット不足
文法を「知っている」だけでは使えません。演習や作文などで「使う」練習をしないと、テストや入試で点数につながらないのです。
👉 英文法がわからなくなる原因は、「基礎の抜け」「理解不足」「演習不足」にあります。ここを一つずつ解消していけば、必ずできるようになります。
英文法がわからない時の勉強法:5ステップ
ステップ1:中学英文法を復習する
高校英語が難しいと感じる最大の理由は、中学英文法が定着していないからです。
例えば、現在形・過去形・現在完了形といった「時制」は、高校内容の長文や文法問題でも繰り返し出てきます。比較、不定詞、受動態も同様です。
👉 対策:
- 中学英文法のまとめ本を1冊短期間でやり直す
- 英検3級〜準2級レベルの文法問題を解く
- 「自分がどこでつまずいているのか」を明確にする
土台を固めるだけで、高校文法の理解が一気にスムーズになります。
ステップ2:文法書を「例文暗記」で使う
多くの高校生が「文法書を最初から最後まで読もうとして挫折」します。
しかし、文法は例文で覚える方が身につきます。
例えば、
- She is playing tennis now.(現在進行形)
- If it rains tomorrow, we will stay home.(条件文)
このように例文を声に出して暗唱すると、文法が自然に使えるようになります。
👉 ポイント:
- 音読してリズムで覚える
- 日本語訳もセットで理解する
- 可能ならノートに書き写して短作文もする
文法を「知識」ではなく「感覚」に落とし込むことが大切です。
ステップ3:問題集は1冊を繰り返す
「文法が苦手だから新しい問題集を買おう」というのは逆効果。
大切なのは1冊を繰り返すことです。
1周目はできなくてもOK。
2周目で「あ、前に間違えた問題だ」と気づけるようになります。
3周目で「なぜこの答えになるのか」を説明できれば本物です。
👉 効果的なやり方:
- 間違えた問題にチェックをつける
- 苦手な問題だけを解き直す
- 完璧にできるまで繰り返す
「1冊をやり切る」ことで、自分の中に文法のパターンが定着します。
ステップ4:解説を日本語で説明できるようにする
「なんとなく答えが合った」では不十分です。
理解できているかどうかの基準は、自分の言葉で説明できるかどうかです。
例:
- 「現在完了は“経験・継続・完了”の3つの意味を表す」
- 「不定詞のtoには“未来志向”の意味がある」
もし友達に説明できれば、それは本当に理解できている証拠です。
ステップ5:実際の英文で使ってみる
文法を知識として覚えるだけでは点数に結びつきません。
実際に使ってみてこそ、初めて自分のものになります。
👉 方法:
- 文法書や教科書の例文を音読する
- 例文を自分の体験に置き換えて作文する
- 英作文やスピーキングに取り入れる
例:
- (例文)I have visited Kyoto.
- (自分の文)I have visited Tokyo Disney Resort.
「覚える」から「使う」へ。このステップが英文法を実力に変える最重要ポイントです。
モデル体験談:英文法の苦手を克服した高校生たち
Aさん(高1):中学英文法をやり直して基礎を固めた
Aさんは高校に入ってから「英文法が全然わからない」と感じていました。授業中に出てくる「現在完了」「分詞構文」といった用語が理解できず、置いていかれるばかり。
そこで長期の休みを使い、中学英文法を総復習してみることに。基礎用語や基本ルールを短期間で確認したところ、授業が理解できるようになり、「高校文法が難しいんじゃなくて、中学の知識が抜けていただけだった」と気づいたそうです。
Bさん(高2):問題集1冊を繰り返して模試の成績アップ
Bさんは文法が苦手で、選択問題形式の模試ではいつも勘に頼っていました。新しい問題集に次々と手を出しましたが、どれも中途半端で力がつかず。
そこで、文法問題集を1冊だけ選び、3周以上繰り返すことに決めました。最初は全然できませんでしたが、2周目では「あ、この問題は前にやった」と気づけるようになり、3周目では「なぜその答えになるのか」まで説明できるレベルに。
結果、模試の偏差値が5ポイントアップ。本人は「多くに手を出すより、まずは一冊をしっかりやる事が大切」と振り返っています。
Cさん(高3):文法を英作文に活かして共通テスト突破
Cさんは文法知識は持っていたものの、それをテストで活かせないのが悩みでした。特に英作文になると「どの文法を使えばいいかわからない」という状態。
そこで始めたのが「アウトプット中心の学習」。例文を音読し、自分の体験に置き換えて短文を作る練習を徹底しました。模試や過去問の英作文でも、習った文法を意識して使うように。
その結果、共通テストの英語で8割を突破。Cさんは「覚えるだけじゃなく、使う練習をしたから成績が伸びた」と話しています。
まとめ
英文法がわからないと感じても、焦る必要はありません。
- 中学英文法を復習して基礎を固める
- 例文暗記で知識を感覚に変える
- 問題集は1冊をやり込む
- 自分の言葉で説明できるようにする
- 実際の英文でアウトプットする
この5ステップで「わからない」が「できる」に変わります。
英文法は一気に得意になるものではありませんが、積み重ねれば必ず克服できます。
今日から少しずつ取り組んで、受験や定期テストに備えましょう。
コメント