忙しい高校生の現実
高校生活は部活、課題、テスト勉強、さらには受験準備と、本当にやることが山積みです。
「英語を勉強したいけど、時間が足りない…」と感じている高校生は少なくありません。
でも大丈夫。英語の勉強は「まとまった時間がないとできない」と思われがちですが、実際にはスキマ時間を活用する工夫と、家庭でのサポートがあれば、忙しい毎日でも十分に学習を積み重ねることができます。
この記事では、高校生本人ができる「勉強時間の作り方」と、保護者ができる「家庭でのサポート法」を紹介します。
時間を作る考え方(本人向け)
- 「長時間」より「小分け」
→ 1時間まとめてよりも、10分を6回積み上げる方が続きやすい。 - 「完璧」より「継続」
→ 少しでも毎日やることが最優先。
👉 ポイントは「時間を見つける」のではなく「時間を作る」意識を持つことです。
忙しい高校生が勉強時間を作る具体的方法(本人向け)
朝時間を活用する
朝は頭がスッキリしていて集中しやすい時間です。
例えば、起きてすぐに単語を10分だけ覚える習慣をつければ、それだけで年間60時間以上の勉強時間になります。
「夜は疲れて眠い」という人ほど、朝学習に切り替えると効率が上がります。
通学・スキマ時間を使う
電車やバスでの移動時間は絶好の勉強チャンスです。
- 単語アプリで10問だけ解く
- 英語の音声を聞いてリスニング練習をする
- 教科書の例文を小声で暗唱する
たとえ1回10分でも、毎日積み重ねれば大きな差になります。
特に「スマホを触って終わってしまう時間」を勉強に切り替えるのが効果的です。
夜は短時間で集中する
疲れている夜は「短時間集中」で取り組むのがポイントです。
例えば、タイマーを使って25分だけ英文法問題を解く。その後は軽く復習して終了。
「25分ならやれる」と思えるからこそ、続けやすい勉強法です。
スマホルールを決める
勉強時間が取れない最大の原因の一つが「スマホ」。
- 勉強中は別の部屋に置く
- 1日の利用時間をアプリで制限する
- 親に一時的に預ける
こうしたルールを設けると、集中力が段違いに上がります。
やる内容をあらかじめ決める
「今日は何をやろうかな」と考えていると、時間だけが過ぎてしまいます。
- 月曜は単語
- 火曜は長文
- 水曜はリスニング
のように「曜日ごとのルーティン」を決めておくと、迷わず勉強を始められます。
保護者向けコラム:子どもをサポートする3つの工夫
高校生本人が工夫して勉強時間を作るのはもちろん大切ですが、家庭でのサポートがあると勉強がずっと続けやすくなります。
1. 結果より努力を認める声かけ
子どもにとって一番つらいのは、「頑張っているのに結果が出ない」ときです。
そんなときに「まだ点数が低いね」と言われると、やる気を失ってしまいます。
大切なのは「結果」より「努力の過程」を認めること。
- 「毎日続けているのがすごいね」
- 「昨日より集中できていたね」
こうした言葉は、勉強を続ける大きな支えになります。
2. 勉強できる環境づくり(机・静かな時間)
家庭でできる最も実践的なサポートは「環境の整備」です。
- 静かに集中できる机やスペースを確保する
- 家族のテレビやスマホの音を控える
- 必要な教材や文房具をすぐに使える状態にしておく
勉強しやすい環境があるだけで、子どもは自然に机に向かいやすくなります。
3. 生活リズムを一緒に整える
睡眠不足や不規則な生活は、勉強の効率を大きく下げます。
「もっと勉強しなさい」と言う前に、まずは「毎日同じ時間に寝起きする」ことを一緒に意識してみてください。
朝食後に10分英語、夜は11時までに就寝など、家庭全体でリズムを整えると子どもも無理なく勉強を続けられます。
忙しい高校生の1日のスケジュール例
部活あり平日
- 朝 7:00〜7:15:単語帳を音読(15分)
- 通学中(往復30分):単語アプリ・リスニング(30分)
- 夜 22:00〜22:25:英文法や長文1題(25分)
👉 合計:約70分。短くても「毎日触れる」ことを重視。
テスト前
- 朝 6:30〜6:50:教科書本文を音読(20分)
- 放課後 17:00〜18:00:過去問や模擬問題を解く(60分)
- 夜 21:30〜22:00:単語・熟語の復習(30分)
👉 合計:約110分。短期集中で成果を出す。
休日
- 午前 9:00〜12:00:過去問演習+復習(3時間)
- 午後 14:00〜15:00:リスニング(1時間)
- 夜 20:00〜21:00:英作文や単語暗記(1時間)
👉 合計:約5時間。午前にメイン学習、午後は復習とリスニングで補強。
モデル体験談:時間を工夫して勉強を続けた高校生たち
Aさん(高1):通学中のスマホ時間を単語学習に活用
高1のAさんは、部活で帰宅が遅く、家に帰ると疲れて勉強する気力が残っていませんでした。
「時間がない」と思っていた彼が注目したのは、通学電車でスマホを触っている時間。
これまではSNSを眺めて終わっていた30分を、「単語アプリで勉強する時間」に切り替えました。最初は「たった30分で意味があるのかな」と思っていましたが、毎日続けることで確実に語彙力がアップ。
定期テストの単語小テストでは、学年平均を大きく上回る点数を取れるようになりました。
本人は「スマホをいじるのをやめて勉強に変えただけで、成績が伸びたのは驚き。自分に合った時間の使い方だった」と振り返っています。
Bさん(高2):部活後に25分の集中学習で模試の偏差値UP
高2のBさんは運動部に所属しており、毎日帰宅が21時過ぎ。勉強時間が取れず、模試の成績もなかなか伸びませんでした。
そんなとき、先生に教えてもらったのが「ポモドーロ勉強法」。25分だけ集中して勉強する→5分休憩 を繰り返す方法です。
Bさんは部活後に「25分だけ」と決めて英文法の問題を解く習慣をスタート。すると「短時間なら続けられる」と感じ、2か月後には英語の模試偏差値が5ポイントアップしました。
彼は「長時間やろうとしなくていい。短い集中でも力になる」と話しています。
Cさん(高3):休日は午前中に3時間集中+親のサポートで継続
受験生のCさんは、平日は部活や課題で思うように勉強できず、休日にまとめて勉強するスタイルに切り替えました。
特に意識したのは「午前中に3時間集中する」こと。
さらに、保護者がスマホを預かってくれるサポートもあり、集中力を途切れさせずに学習できました。
その結果、英作文や過去問を計画的に進めることができ、共通テストの英語で8割を突破。
Cさんは「家族が応援してくれたから頑張れた」と語り、保護者も「サポートすることで子どもの努力が成果につながるのを実感した」と振り返っています。
まとめ
- 忙しい高校生でも「小分け」「効率化」で英語勉強時間は作れる
- 保護者は「努力を認める声かけ」「環境づくり」「生活リズムのサポート」で力になれる
- 高校生本人の工夫+家庭の協力で、勉強と生活を両立できる
「時間がない」と思う日々の中にも、実は勉強できるチャンスは隠れています。
自分の生活に合わせた工夫を取り入れ、家族の応援も力に変えて、英語学習を続けていきましょう。
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