【高校英語リーディング③】「読めるけど分からない」を卒業!段落要約で“理解する力”を伸ばそう

高校英語リーディング③|段落要約のコツで「読む→理解する」へ

英文を読むスピードが上がってきたのに、「結局、何が言いたいのか分からない…」と感じることはありませんか?
それは、読む力=情報を理解して整理する力がまだ十分に育っていないからです。

このステップで身につけたいのが段落要約(Paragraph Summary)
一段落ごとに「筆者の主張」と「補足情報」を整理することで、英語長文を“構造で読む”力がつきます。

段落要約とは?

段落要約とは、段落内のテーマ文(Topic Sentence)補足情報(Supporting Details)をまとめて、一文で言い換える練習のことです。
これは、英語リーディングにおける「論理構造理解」の第一歩です。

要約の目的は「短くすること」ではなく、筆者が何を伝えたいかを正確につかむこと
つまり、段落要約力=読解力の土台とも言えます。

段落要約の3ステップ

ステップ①:段落のテーマ文を探す

  • 多くの場合、段落の最初または最後の文に筆者の主張が書かれています。
  • 「I believe that~」「The reason is that~」など、意見を示す表現に注目しましょう。

👉 テーマ文が分からないときは、何について話しているかを自分の言葉で言い換えてみるとヒントが見えてきます。

ステップ②:重要語句を抜き出す

  • 名詞・動詞・形容詞など、意味の中心になる語をマーキング。
  • 同じ単語の繰り返しや、同意語・言い換え表現も手がかりになります。

例:「important」「necessary」「helpful」「beneficial」などの形容詞は主張を示すキーワードになりやすいです。

ステップ③:一文でまとめる

  • 段落全体を自分の言葉で短く表現します。
  • 「筆者は〇〇が大切だと述べている」「筆者は△△の理由を説明している」などの形に。

✅コツ:
・一段落=一文を意識する。
・短く、わかりやすく。
・まず要点を箇条書きにし、その後1文にまとめてもOK。

段落要約の実践例

たとえば次のような英文を読んだとします:

Some people think that reading e-books is better than paper books because they are lighter and easier to carry. However, others believe that printed books are more enjoyable because they have a special feeling.

この段落を要約すると、
👉「人々は電子書籍と紙の本のどちらが良いかについて意見が分かれている」となります。

一文にまとめることで、筆者の主張と段落の焦点がクリアになります。

なぜ段落要約が大事なのか?

段落ごとの関係(主張→理由→例・原因→結果)をつかむことで、英文を“ストーリー”として理解できます。
これができるようになると、長文を読むスピードも上がり、内容一致問題や要約問題の正答率が大幅に上がります。

さらに、共通テスト・大学入試の要約・記述問題でも、段落要約の力がそのまま活かされます。

練習方法とおすすめノート

読むだけでは定着しません。段落ごとに「一文要約」を書き出す練習をしましょう。
その際は次の3点を意識してみてください。

  1. 段落のテーマ文に印をつける
  2. 重要語句にアンダーラインを引く
  3. 自分の言葉で一文にする

このサイクルを繰り返すことで、「読む→理解→要約」の流れが自然に身につきます。

関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました